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社会貢献

【アートコネクトしずおか】企業同士の純粋な社会貢献に対する意識を啓蒙していくためのきっかけづくりを

2022/06/20 [06月20日号掲載]

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 特定非営利活動法人アートコネクトしずおかは、令和3年度静岡市協働パイロット事業『病や障がいのある子ども達へ芸術を届けるプロジェクト』を毎月1〜2回のペースで行っている。病(障がい)と闘う子ども達に安らぎと楽しい時間を提供するほか、プロの芸術家やパフォーマーを伴い、病院や施設を訪問する。子ども達に身近な場所で芸術披露とパフォーマンスを行い、子ども達の寂しさや退屈を癒し、笑顔を創るコミュニケーションプロジェクトを掲げる。

 静岡市には多くの障がい児を受け入れる支援施設や放課後デイサービスなどの預かり施設、病気の子どもを受け入れる病院施設があるが、コロナ禍により子ども達の楽しめる活動は制限され、孤立し、寂しさや退屈を抱えている。楽しみにしていたイベントも中止となり、面会も外出も制限されて会いたい人には会えず病室や施設にいる時間が多くなり、心が疲弊していく子ども達も多いという。

 アートコネクトしずおかに参加するメンバーは、デザイナーやアーティスト、専門家、大学生・専門学校生・高校生などで構成され、行政の支援や企業・団体からの善意によって支えられている。偏見や差別のない、誰もが安心して住むことのできる街にするためにも、地元企業の理解と賛同がなければ成り立たないことを多くの経営者に知ってもらいたいと、理事の遠藤次朗氏は訴える。

 福祉と企業との接点に“芸術”を活用することの意味は大きい。賛同してくれる経営者は多いが、資金面での支援を呼びかけてもプロスポーツチームのように積極的な支援をしてくれる企業は少ないという。「このプロジェクトでは、支援する企業側にとってもビジネス的なメリットが享受できるように、双方がウィンウィンになれる事業化のお手伝いをしています。経営者の皆さま、私たちと一緒にこうした取り組みを始めてみませんか?こうした福祉への働きかけは、社員も家族も皆共感・賛同できます。お互いの喜びとともに、地域社会をより豊かにし、慈愛に満ちた街づくりに発展していくはずです」。

  • 問い合せ、054・204・0320