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【アンフィニホームズ】CLTを用いた低層純木造耐火建築物の建設に着手

2022/08/05 [08月05日号掲載]

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 アンフィニホームズ㈱(静岡市葵区紺屋町7─15、吉川均社長)は、床・壁などの構造部材をすべて木造とした3階建となる低層純木造耐火建築物の建設を進めている。静岡市駿河区泉町に土地を購入し、アンフィニホームズが事業主となってCLT(ひき板を繊維方向(木目)が直交するように積層接着したパネル)を用いた店舗ビルの運営を行う計画だ。7月から着工がスタートし、今年11月末の完成を予定している。1〜3階のフロアには、個性的な入居者を募集している。

 今後は、“GO,BEYOND THE ARCHTECTURE”(建築の領域を超えて)を新たなコンセプトに掲げ、カルチャー、エクスペリエンス(体験)、ブランド、パーパス(目的)といったソーシャルグッドなキーワードを包括するさまざまなプロジェクトを展開していく。また、CLT建築を用いた建築物を手がけることで国産材の有効活用を促進するとともに、サーキュラーエコノミーに根ざした新たなビジネスモデルの構築を目指す。サステナビリティやSDGs、カーボンニュートラルといった世界的なトレンドを視野に入れながら、建築会社の枠組みにとらわれることなく、例えばアンフィニのフィルターを通したOUTDOOR・RESTAURANT・ART展など、独自のライフスタイル提案を模索する。

 吉川氏は、「CLT建築は環境負荷が少なく工期が短期間で済むというメリットに加えて、ユニットを連結した木材架構式構造によって、柱や梁のない軽快かつダイナミックな建築空間が実現できる。木材独自のぬくもりや心地良い木の香りなど、天然の木材ならではの付加価値もある。都内では大林組が建設した研修施設をはじめ、多くのゼネコンがCLTを使った建築物にトライしている。これまで木材では難しかった中・大規模施設にも数多く採用されていることから、これを機に集合住宅や複合商業施設などの案件にも取り組んでいきたい」と話す。

  • 問い合せ、054・345・6000