㈱ジャクソン(静岡市駿河区登呂6—9—50、加藤慶太社長)は、設立50周年を迎えた。
1975年にルアーの輸入販売業者として創業したジャクソンは、1980年に自社製品のルアー専用シーバスロッド「Cheiron(ケイロン)」を発売した。以後、ルアーフィッシング製品のラインアップを拡大し、現在は27カ国に自社製品を輸出販売するなど国内外の釣り愛好家から高い支持を受けている。近年は、釣り場を守ることを目的とした環境保護活動にも力を入れており、ルアーの売上1%相当の稚魚を放流する「#1パーセントのソーシャルグッド活動」にも取り組んでいる。
日本国内のルアーフィッシング黎明期からメーカーとして製品を世に送り続けてきたノウハウと経験を生かし、ベビーキッズアパレル事業にも参入した。どこでも持ち歩ける小型トラッシュケース「POSH(ポッシュ)」は、累計20万個を売り上げるヒット商品となっている。「もともとは、切れた釣り糸などを収納するためのケースとして開発した商品です。シリコン素材で丸洗いできるのでお手入れも簡単。カラビナ付きなのでどこにでも引っ掛けて持ち運ぶことができます。子育て中の女性が〝ベビーカーにつけて使い終わったティッシュを入れるのに便利〟とSNSで投稿したことで火がつき、ヒット商品となりました」(加藤社長)。
今後もルアーメーカーとして、国内生産にこだわった高品質の製品をつくり続けていく方針だ。「これからも〝革新的な商品を生み出す〟というDNAを守り続けたい。異業種とのコラボも積極的に行っていきたいと考えています」と加藤社長は話す。
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