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【さすぼし蒲鉾】城南静岡高校の地域貢献部と協働し未利用魚のスイーツを開発

2025/06/20 [06月20日号掲載]

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 さすぼし蒲鉾㈱(静岡市清水区由比町屋原176—7、野尻崇生社長)は、城南静岡高等学校(静岡市駿河区南八幡町1—1、村上紀彦校長)で、未利用魚を活用したスイーツの試食会を行った。

 試食会では、同校の地域貢献部と協働で開発した伊達巻スイーツを提供した。食材として利用した未利用魚は、サイズや形などの理由で市場に出回らない魚のことだ。加工食品の原料として使われることがあるものの、廃棄される未利用魚も多いのが現状だ。「未利用魚とはいえ、美味しく食べられる魚です。食品ロスを減らすという観点からも、貴重な資源を何とか活用できないかと考えました。今回は高校生の声を聞きながらレシピづくりに取り組みましたが、あらためて生徒たちの環境意識の高さを感じました」(森藤高志部長)。

 スイーツにすることを選んだ理由は、子どもから高齢者まで幅広い世代に味わって欲しいと考えたからだ。「スイーツを通じて未利用魚の存在を同世代にも知ってもらいたい。環境意識を高めるきっかけづくりになればうれしい」と地域貢献部の生徒たちは話している。

 今後は試食した200人のアンケート結果をもとに、未利用魚のさらなる活用法を考えていく方針だ。「商用にするための課題は少なくないが、食品ロス削減に積極的に取り組んでいきたい」と野尻社長は話している。