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【靜甲ソフトボール部】JSリーグ主導の能登半島復興支援活動に参加

2025/05/20 [06月20日号掲載]

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 靜甲ソフトボール部は4月、日本女子ソフトボールリーグ(JSリーグ)の主導による、能登半島地震で甚大な被害を受けた輪島市上大沢町での復興支援活動に参加した。企画したのは元ソフトボール日本代表で北京五輪金メダリストの坂井寛子氏。同リーグに所属する約110人の選手らが参加した。靜甲ソフトボール部は、「被災者の心の癒しと、復興への一助となるよう、今後もこのような活動を継続していきたい」としている。

 被災地では、倒壊した電柱やブルーシートで覆われた家屋、亀裂の入った道路など、地震の爪痕が色濃く残る痛ましい光景が広がっていた。住民との対話を通じて、依然として心の痛みや苦しみを抱える人々が多くいる現状を選手たちは目の当たりにしたという。「被災地の皆さんが少しでも笑顔になれたら」という坂井氏の思いに賛同したJSリーグの8チーム(靜甲ソフトボール部、大和電機Blue Lakers、平林金属Peach blossoms、MORI ALL WAVE KANOYA、Citrine Ichinomiya、花王コスメ小田原フェニックス、ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校、VONDS市原Emerald Green、厚木SC)の選手たちが、実際に被災地を訪問し、復興支援活動に尽力した。

 被災地へ向かう道中、選手たちはその被害の大きさを改めて認識。到着後、住民からは感謝の言葉が述べられた。特に、土砂崩れで機能不全に陥った水路の復旧作業や、土砂に埋もれた墓石の撤去、家屋周辺や道路の清掃などを重点的に行った。想像をはるかに超える困難な作業ではあったものの、選手たちは協力して水路を確保し、墓地や家屋周辺を清掃した。上水道が復旧していないため、泥だらけになった道具は川の水で洗浄したという。現地住民からは「ずっと絶望していたけど、皆さんの応援が僕たちの力になりました」と感謝の言葉が寄せられた。