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地域活性化

モスファームすずなり 念願の本社兼出荷場が竣工

2015/01/20 [01月20日号掲載]

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 磐田市内の耕作放棄地の再生及び集積を行った3・6ヘクタールの農地に、㈱モスファームすずなり(磐田市西貝塚208─1、鈴木貴博社長)の本社兼出荷場が竣工し、建物内覧会並びに落成披露の会が行われた。同社は、㈱モスフードサービス(モスバーガー)の店舗で使用する生鮮野菜の安定した調達と産地との協力体制の強化を目的に設立されたもので、この畑では11月~4月にかけて“冬レタス”約300tが生産され、その内の100t(全店舗の年間使用量の5%程度)がモスバーガーの店舗で使用される。

 モスファームすずなりは、㈱鈴生(静岡市葵区下1108─8、鈴木貴博社長)とモスフードサービスなどによる共同出資会社で、鈴生で蓄積したレタスづくりの栽培技術を応用するほか、出資会社に投資ファンドが含まれているため株主配当金を含め、利益を出せる農業、次世代にモノづくりの楽しさを継承できる農業を目指していきたいと鈴木社長は考えている。「鈴生の社訓でもある“おいしさを求めて”という想いをモスファームすずなりも引き継ぐことになります。おいしさの定義は人それぞれ考え方が違うため、弊社としてのおいしさの定義を持ちたいと考えました。それは、食べた時に作り手の想いが感じられる野菜こそがおいしいものと位置づけました。つまり、種まきからお客さまの口に入るまで一切手を抜かないモノづくりであり、その妥協のない姿勢がモスフードサービスの想いと共鳴し、モスファームすずなりという共同出資会社となって結実しました」。

 今後は、さらに周辺の耕作放棄地を中心に農地を集積し、3~5年をメドに10~15ヘクタールまで規模を拡大するほか、モスバーガーのブランドを付けた野菜の販売、家庭菜園やプランター菜園などを楽しむエンドユーザー向けに有機肥料の販売なども計画している。また、鈴木社長がライフワークと位置づける障害者雇用の農園も特例子会社を設立して運営していきたいと考えており、鈴生の新たな挑戦がはじまった。