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【岡村産業】再生可能エネルギー遠隔制御盤『発電所長』を開発、全国展開へ

2015/11/05 [11月05日号掲載]

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 ㈲岡村産業(静岡市清水区高橋5─6─14、岡村文男社長)は、スマートフォンを使って遠隔地にある太陽光発電所の制御ができる再生可能エネルギー遠隔制御盤『発電所長』を開発・販売した。現在、地元の中部地区と首都圏を中心に『発電所長』の機材販売やオペレーション&メンテナンスを含めた業務提携を行い、全国展開に乗り出す。

 固定価格買取制度や補助金などにより、全国各地で太陽光発電所が急速に普及し、稼働しているが、現地に行かずに太陽光発電所を遠隔監視・制御できるシステムが求められていた。経営企画室の吉川亮輔室長は、「遠隔監視できるシステムは数多くありますが、発電所の異常をリアルタイムで感知し、復電時に発生する手動入力をスマートフォンやパソコンで入力でき、PCSの種別を問わず利用できる計測監視システムは国内では『発電所長』だけです」と言う。先月は、北九州市で行われたエコテクノ2015~エネルギー先端技術展に出展。好評を得た。

 年内には『発電所長』のPRを兼ねたセミナーの開催を予定している。来年、東京ビッグサイトで開催される新電力EXPO2016への出展も計画。特許を取得した『発電所長』をはじめ、視覚監視に特化した廉価版の『発電所長LIGHT』や、カメラ監視を行う『警備所長GUARD』などのラインナップに加え、来春には1カ月の運転スケジュールを30分単位で抑制可能な『発電所長2』の発売を予定。吉川室長は、「インターネット・オブ・シングスといわれる、あらゆるモノがクラウド、インターネットを通じて接続され、モニタリングやコントロールを可能にするといった考え方に基づき、より便利で、より使いやすい製品の開発を通じて地域社会に貢献していきたい」と話す。

●問い合せ、054・269・6981 (静岡支店)

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