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緊急携帯食を開発

2013/11/19 [11月20日号掲載]

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 「緊急時や災害時にも温かく美味しい食事を」と野戦食をヒントに緊急携帯食『ザ・パッド』を開発したザ・パッド㈱(焼津市八楠2─29─1、斉藤光臣社長)は、現在シリーズ商品の充実化に取り組んでいる。日本食をコンセプトとした『メニュー2』、1~2歳の幼児向け『メニュー3』を自社開発し、さらに静岡県立御殿場高校と『メニュー4』の共同開発を進めている。

 「1人が48時間を生き抜くために最低限必要な飲食品」をまとめた『ザ・パッド』。和風にこだわり年輩の方にも優しい『メニュー2』では緑茶や味噌汁をセットにし、同梱の湯沸かし器を使い、温かく利用できる。パッケージには御殿場高校情報デザイン科の生徒が描いた富士山のイラストを用い、これが後の共同開発へとつながった。

 斉藤社長の母校である御殿場高校との共同商品開発は「当社にとっては若い世代の要望を直接聞くことができる機会であり、学生たちには企業が商品を開発し販売する流れを体験できる機会となります」と双方に利点があり実現に向かった。開発過程では学生からハンバーガーやホットドッグ、パスタと従来品にはなかったラインナップが挙がった。今後調理実習を重ねて採用できるメニューに仕上げる。さらにパッケージデザイン、販売実習なども行っていく予定だ。

 また『1歳からの幼児食』等を取り扱う江崎グリコ㈱とのコラボ商品『メニュー3』では、1~2歳向けの緊急携帯食として粉ミルクや超軟水、離乳食などをセットにした。託児所や保育園、小児科・産科などに導入を提案していく。

●問い合せ、054・639・6653

 http://widefuture.co.jp