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【信建工業】デザイナー自らがドローン空撮した映像でリアリティのある完成予想図を作成

2020/04/20 [04月20日号掲載]

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 信建工業㈱(静岡市葵区千代1─18─29、井上資士社長)は、経営革新計画の承認を取得した。取得内容は、『社内デザイナー自ら撮影したドローン映像を景観に反映したリアリティのある完成予想図の提供』。

 同社は、公園のトイレや施設のデザイン・設計・施工を手がけており、「これまでよりも精度の高いパース(完成予想図)を作り、お客さまに見ていただくことで、提案内容をしっかりと伝えることができるようになりました」と井上社長は話す。

 ドローンの操縦を担当するのは、企画デザイン課の小川貴章課長補佐だ。クライアント(発注者)のヒアリングには小川課長補佐も参加し、顧客の意向に沿ったプランを提案するためドローンで現地を撮影。空撮した画像とCGを合成し、パースを完成する。CGのみで作成したパースと比べ、遠景・中景・近景がリアルに表現されているので、具体的なイメージが沸きやすいプレゼン資料として活用できるという。「遠くに富士山が見える場所であれば、背景に実写した富士山を…。既設の建物や電柱がどの位置にあり、仮にこの場所に公園をつくったら、どのような景観になるか…など、現状と完成後の様子を確認していただくことができます。その上で、街路樹を植えたり、ベンチを設置する場所などを決めることができるので、よりお客さまの要望に即したデザインを提案できると考えています」(小川課長補佐)。

 信建工業では、今回取り入れた技術を自社の事業に活用するとともに、パース制作を請け負うことも視野に入れている。「新たなドローン事業として確立できるように、まずは自社で実績をつくっていきたい」と井上社長は話している。

  • 問い合せ、054・276・2151