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【江永化成】一味違った商品開発が自慢緩衝材や紙ひもチップ、樹脂加工のプロ

2020/10/20 [10月20日号掲載]

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 ㈱江永化成(焼津市吉永2109—21、鈴木且久社長)は〝誠意ある対話と一味違う商品づくり〟をモットーに、梱包用緩衝材や紙ひもチップの製作、発泡スチロールや樹脂製品加工などを手掛けている。

 『コーエーセレクト』は、従来の発泡スチロールから、より環境に配慮するための商品として試行錯誤の末に誕生した新時代の緩衝材だ。ハガキや年賀状の裁断くずを再利用し、コーンスターチと結合剤ポリプロピレンを混合し独自の特許技術で水蒸気発泡させた紙の緩衝材となっている。有害物質を発生しないため環境に優しく、軽量で、裁断や抜き加工などが容易にできるため物品輸送の梱包に最適だ。また通気性や保温・保冷・断熱効果にも優れている。

 昨年には、吸水性抜群な紙ひもチップ『豆こより』を開発した。豆こよりは原紙の端材を使用したリサイクル製品で、一般ごみとして焼却処分が可能。開発は、実験用マウスの床敷きとしてウッドチップの代わりに何か作れないかと取引先より相談を受けたことがきっかけだ。研究所や機械メーカー、パルプメーカー協力のもと、オリジナルの紙ひも撚(よ)り機、切断面が滑らかな特殊カット機で製作し、現在は大手メーカーにも供給する同社の主力商品の一つになった。鈴木社長は「さらなる技術の向上を目指し、小動物以外の吸収剤や、梱包材などに応用できないか模索しています」と話す。

 同社は近日中に、豆こよりを使用した使い捨て枕『豆こより枕』を一般発売予定だ。

  • 問い合せ、054・622・3376