静岡市伝馬町のひな人形店に始まった㈱天神屋。県内弁当店ではトップクラスの知名度を誇り、県民のソウルフードとして親しまれている。しかし90年代以降、コンビニの普及やデフレによる低価格競争が起こると経営は悪化。近年は社長や経営母体の交代が重なり、先行きを不安視する声も上がっていた。現在は“新生・天神屋”として、昔ながらの良さを備えながら改革に取り組んでいる。「みんなが同じものを食べ、同じ服を着るのが日本の未来ではつまらない」と語り、老舗弁当店に新たな風を吹かす有田一喜社長に話を聞いた。

■略歴

有田一喜(ありた かずゆき)

1981年6月1日、神奈川県横浜市生まれ。2004年、慶應大学商学部卒業後、外資系証券会社に入社。その後㈱リクルートへの転職を経て08年、アジア圏の学校運営や人材を紹介・育成するアスノバ㈱(東京都港区)を起業。13年、エクリプス日高㈱(北海道新ひだか町)の創業メンバーとして参画。17年、㈱天神屋代表取締役に就任し、エクリプス日高㈱の子会社として経営再建を志す。趣味はランニング。