昼は静岡人好みの細麺うどんを求める客で行列が絶えず、夜は2か月先まで予約が埋まっているという、静岡市清水区の「うどん屋 げんき」。台風による甚大な浸水被害から、クラウドファンディングを経て店を再建、2023年3月、御門台へと移転オープンした。店主の松波岩徳氏は、日本料理の板前から料理人人生をスタート。その後のユニークな経歴が育んだ柔軟な吸収力と探究心で極める料理、明るい人柄が、人びとを惹きつけて止まない。

 

■略歴

松波 岩徳(まつなみ いわのり)

1973年8月13日、石川県小松市生まれ。49歳。小学校6年生から埼玉県で過ごす。高校卒業後、日本料理の専門学校で学び、東京の名門料亭で働いた後、金沢市の割烹へ。花板まで勤め上げ、うなぎを捌く技術を身に付けるため、28歳で静岡県へ。アミューズメント業界で接客、マーケティング等を経験し、2008年再び飲食の道に戻り、清水区高橋に「うどん屋げんき」をオープン。2023年3月より現在地にて営業。