静岡県の副知事を8年務めた難波喬司氏が、2023年4月の市長選でふたりの対立候補を抑えて、静岡市政のトップに立った。県と政令指定都市。似て非なる行政組織で、どのような舵取りをしていくのか注目が集まっている。地域経済の振興は?市民の命と財産を守る防災対策は?課題が山積している中、静岡市の将来像をどのように描き、政策を進めていくのか、話を伺った。

 

■略歴

難波 喬司(なんば たかし)

1956年岡山市真庭郡湯原町(現真庭市)生まれ。1981年、運輸省入省。国土交通省九州地方整備局副局長、大臣官房技術参事官(港湾局担当)、大臣官房技術総括審議官を歴任し、2014年、国土交通省を退職。同年より2期8年、静岡県副知事を務め、産業全般、空港、港湾・道路等社会資本整備、文化、観光、危機管理、感染症対策、リニア新幹線、熱海土石流災害等、幅広い分野における政策課題を担当。2023年4月より静岡市長。