静岡市内で、極上のみなみまぐろ目当ての客で、連日行列ができる名物店を経営する株式会社マルイリフードサプライ。2025年に迎える100周年に向け、おいしい食への共感と原点回帰の思いを込めた新たな展開に注目が集まっている。代表取締役の寺岡弘泰氏は、祖父、両親から受け継いだバトンを、次世代に渡すための準備と捉える。創業以来の伝承の味を守りながらチャレンジも厭わない寺岡氏に話をうかがった。

 

■略歴

寺岡 弘泰(てらおか ひらやす)

1965年焼津市生まれ。東海大学海洋学部中退後、1986年に㈲神戸で魚卸業の基礎を学ぶ。1989年4月、㈱丸入商店(現マルイリフードサプライ)に入社し、1年間の語学留学で渡米、カナダの鮮魚加工会社での工場作業も経験。帰国後、切り身加工部門の部長に。新たな社内体制の構築に尽力する。1997年5月代表取締役に就任。2003年、マルイリフードサプライに社名変更し、食品事業を通した社会貢献を目指す。