創業からまもなく120年を迎える㈲西尾商店。四代目社長の西尾透雄氏は、2000年の入社以来、自社の商品のブランド化と小売りの拡充に着手、同時に地域での出汁文化の普及に尽力してきた。その中で築いた人とのつながりで、今や海外進出も視野に入れた事業にも取り組む。歴史と品質、コミュニティを大切にしながら、新たな商品開発を通した地域活性化にも貢献している。その軌跡をたどる。

 

 

■略歴

西尾 透雄(にしお ゆきお)

1974年5月17日、庵原郡蒲原町(現静岡市清水区)生まれ。1993年、静岡県立静岡工業高等学校建築科卒業後、東急建設㈱に入社、東京支店に配属される。5年勤め地元に戻り、2000年4月、㈲西尾商店に入社、小・中学校の同級生だった妻と結婚し西尾家に婿養子に入る。2001年に専務取締役就任、2023年4月より現職。休日はバイクでツーリングや、妻と一緒にゴルフを楽しむ。