南アルプスの大自然に佇む井川蒸溜所。ここでつくられたウイスキーが、世界の愛飲家から注目されている。その井川蒸溜所を運営するのは、特種東海製紙グループの十山㈱だ。クラフトウイスキーをはじめとした、広大な社有林を生かした取り組みについて、代表取締役社長の鈴木康平氏に話をうかがった。

 

■略歴

鈴木 康平(すずき こうへい)

1967年相良町(現牧之原市)生まれ。静岡県立榛原高等学校、高知大学農学部林業科卒業。1990年、東海パルプ㈱(当時)に入社。社有林管理の仕事に携わる。特種東海製紙㈱南アルプス事業部部長として井川蒸溜所の立ち上げから関わり、十山㈱は2020年に分社化。2024年、代表取締役社長に就任。趣味は高校時代からはじめた登山。