明治22年、鉄道の開通とともに創業し、今年で125周年を迎えた㈱東海軒。以来「駅弁」という伝統が会社を支えている。「安心・安全・美味しい」に忠実という駅弁は、もはや「日本の食文化のひとつ」と平尾清社長は語る。今年2月には大井川鉄道の食品部門「大鉄フード」を買収し事業を拡大した。「時代の流れとともに食生活も変化していく。そんな中でも私たちは伝統という太い一本の背骨を生かし、地域の皆さまに安心してご利用していただくことを大切にしている」。平尾社長に今後の展望を聞いた。

■略歴

平尾清(ひらお きよし)

昭和26年4月23日生まれ。静岡大学付属幼稚園・小学校・中学校、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学経済学部卒。㈱ジャパンライン社長室、㈱サザンパシフィッククラブ常務取締役、米国ハワイ州NIKKEN CORPORATION代表取締役、㈱エンゼル代表取締役社長を歴任。先代社長(父)との社長交代に合わせて平成23年5月から現職。