駿河の地で晩年を過ごし元和2年(1616)に薨去された徳川家康公が、久能山東照宮に東照大権現として鎮座されて400年という節目を迎えた。今年は「久能山東照宮御鎮座四百年大祭」の年だ。御命日である4月17日を最も重要な日として毎年「御例祭」を行っているが、今年はこの日を中心に5日間の祭典を執り行う、50年に1度の「式年大祭」ということになる。ここに臨み久能山東照宮は7年がかりで「平成の大修理」を行い、建造された当時の権現造りを色鮮やかに再現した。さらに平成22年(2010)には本殿・石の間・拝殿が国宝指定を受け、ますます注目を集める契機となった。400年という大きな節目を迎える想いはどのようなものか。落合偉洲宮司にいまの気持ちを伺った。