静岡市葵区七間町で、静岡市上下水道局庁舎が建設されている。かつて「映画館のある街」と言われた七間町のシンボリックな映画館「オリオン座」の跡地だ。ここを映画館解体から庁舎着工まで(2012年8月から2014年2月)の間、地域が主体となった官民連携の暫定土地活用が展開された。その運営主体の名はアトサキ7(セブン)プロジェクト。各周辺地域から有志が集い「大衆文化・映画文化の跡(アト)をふまえつつ、これから先(サキ)を地元が中心になって考える。それに沿った街づくりの主体は七間町(7)」という思いを込めた。そしてこのプロジェクトをきっかけに、全国でも珍しい、町内会も含めた枠組みを超える組織「アトサキセブン周辺エリア発展会」が生まれた。初代会長の大石剛靖氏に、この街に対する熱い思いを語ってもらった。