茶どころ静岡を支える、静岡市内の老舗茶問屋や専門店など145社で構成する静岡茶商工業協同組合(市茶商)の新理事長に、鈴木篤氏が就任した。リーフ茶の需要減少が続くなか、今後2年間組合員の先頭に立って、静岡茶の魅力を全国に発信し消費拡大につなげていくという重要な役割を担う。急速な人口減少と生活スタイルの多様化で、過度期を迎えているといわれる茶業界の現状と今後の組合活動について、鈴木理事長に話を聞いた。

■略歴

鈴木篤(すずき あつし)

1957年3月21日、静岡市葵区出身。立命館大学産業社会学部を卒業後、1980年4月、合資会社かねはち鈴木商店に入社。2002年4月社長に就任。同社は2013年2月、㈱かねはち茶園に社名変更した。1998年、全国茶業連合青年団団長在任当時には、静岡市で茶審査技術競技大会を主宰。同組合理事、副理事長を経て2015年4月、理事長に就任した。