1987年の開学から、間もなく創立30周年を迎える静岡県立大学は、数多くの優秀な人材を地域に輩出し、教育・研究の成果を国内外に発信してきた。第6代の学長に就任した鬼頭氏の専門は経済学であり、歴史学とも関連の深い日本経済史、中でも歴史人口学の分野を研究している。県立大学の学長に選出されたのも、「“静岡県人口減少問題に関する有識者会議”の座長を任されたことがきっかけでしょう」と話し、今後の手腕に期待する周囲からの重みを感じつつ、「“地域密着”を掲げる大学として、“地域”に対して何ができるかを考えていきたい」と語る鬼頭宏学長に話を聞いた。

■略歴

鬼頭 宏(きとう ひろし)

昭和22年3月、駿東郡長泉町生まれ。昭和51年3月、慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程 単位取得退学。昭和51年4月より、慶應義塾高等学校で教諭を務める。昭和55年4月から平成27年3月まで、上智大学経済学部経済学科・上智大学大学院経済学研究科にて専任講師、助教授、教授を歴任。本当は民俗学を専門に研究したかったと語る鬼頭氏。慶應義塾大学に進学し、そこで、速水融(あきら)教授と出会い歴史人口学の研究に進むことになる。静岡県が設置する『美しい“ふじのくに”まち・ひと・しごと創生県民会議』の座長を務める。