2013年の夏のことを、彼らは忘れないだろう。7月27日、草薙球場、第95回高校野球静岡大会準決勝。ノーシードから全員野球で強豪校相手に勝ち上がってきた菊川南陵高校野球部が、延長15回の死闘を制して地方大会決勝に進出した日だ。29日の常葉菊川との決勝には惜しくも敗れたが、菊川南陵の快進撃は見る者を熱くさせた。
同校の快進撃が驚きをもって伝えられた理由は、ノーシードだからだけではない。2011年12月に民事再生を申請し、経営再建の最中でのグッドニュースだったからでもあるのだ。この快進撃が、どんな学校から生まれてきたのか。菊地伸幸理事長に話を聞いた。

 

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■略歴

菊地伸幸(きくちのぶゆき)

1964年10月、藤枝市生まれ。1983年静岡県立島田工業高校卒業。起業も含めて幅広い職務を経験し、現在㈱青幸ホールディングス専務取締役、社会福祉法人陽翔会理事、㈱ライベント介護サービス取締役(老人介護士施設7事業所設立)、学校法人南陵学園理事長職を兼務。空手はNPO法人日本空手松涛連盟に所属し6段の腕前。静岡県本部常任理事・本部指導部長を務める。