富士市は明治期以降、近代製紙産業の一大集積地として発展し、全国屈指の“紙の街”として繁栄を築いてきた。しかし、現在の製紙産業は深刻な構造不況に陥っており、大手製紙メーカーの撤退や規模縮小などに伴い、製紙業界全体の再編や淘汰が進んでいる。このような状況に危機感を抱き、製紙会社、富士商工会議所、静岡県紙業協会などがタッグを組み、『第1回 富士山紙フェア』を10月26、27日に開催する。同イベントの発起人である井出純一氏に、地元経済の活性化を掲げて旗揚げした今回の取り組みについての意気込みを聞いた。

 

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■略歴

井出純一(いでじゅんいち)

昭和15年11月生まれ。富士市出身。静岡県立富士高校を卒業後、家業であるイデシギョー㈱に入社。父親でもある先代社長の急逝に伴い、28歳の若さで社長に就任。以後、黒字経営を44年間続けている。現在、グループ16社を統括するイデホールディングカンパニー㈱の代表取締役社長として多忙な毎日を送る。事業規模は700億円を誇り、“紙の街”富士市を代表するリーディング・カンパニー。柔道は5段という腕前を誇るが、趣味は44歳の時からはじめたトライアスロン。これまで全日本宮古島トライアスロン大会に5回エントリーし、3回完走している不屈の精神の持ち主でもある。