20年以上変わらないテレビCMでおなじみの「どんどん」。35年前にお持ち帰り弁当チェーンとして静岡市清水区で創業し、現在では県内外で80店舗超を展開する。創業者の吉原一裕社長は、缶詰工場を営む両親のもとで生まれた。家に帰ると、家族と従業員が一体となって楽しそうに働いている。「楽しく働く」が吉原氏の持つ原風景で、これを一番大切にしている。㈱どんどんは、そのために「理想をもってまじめに原則論を重視する会社」であり続けるという。時折、作家または哲学者なのかとも思わせる、吉原社長の持論をここに披露したいと思う。

■略歴

吉原一裕(よしはら かずひろ)

昭和22年6月9日生まれの68歳。由比小学校、静岡大学付属中学校、静岡高等学校、慶應義塾大学卒。大学卒業後缶詰会社に就職。6年後に「どんどん」を創業。4月に35周年を迎えた。長年、文芸に親しみ、マンガやアニメといったポップカルチャーまで幅広く愛好する。静岡市清水区在住。