産業施設やスポーツ施設など、商業用テントを製造・販売するもちひこ。自社にテント布の縫製・鉄骨加工の工場を持ち、設計から製造、施工、アフターメンテナンスまで一括で請け負えるのが同社の強みだ。望月伸保社長は、2001年に代表取締役社長に就任。幾度もの苦難を乗り越えて、もちひこを売上15億円の企業に成長させた。“テントで未来をつくりましょう”を合い言葉に顧客に必要とされる会社づくりに取り組む望月社長に、これまでのエピソードを聞いた。

■略歴

望月伸保(もちづき のぶやす)

1972年、庵原郡由比町(現静岡市清水区)生まれ。1993年、㈱もちひこに入社。2001年、同社代表取締役社長に就任。趣味はスポーツ観戦。長男が所属する常葉橘校のラグビー部を応援する。「常葉橘ラグビー部は部員の数がギリギリの状態。だから少々体調が悪くても、チームに迷惑をかけられないとグランドに立とうとする。部員全員がそういう共有意識を持っている。その姿ひたむきさに心を打たれます」。