6月1日は安倍川水系・藁科川水系の鮎解禁日だ。かつて天然鮎が豊富に遡上し、毎年全国の「水のきれいな川」ランキングで上位に入る清流は、近年の激甚化する気象条件もあり魚の生育には難しい環境となっている。安倍藁科川漁業協同組合の伊久美氏は、組合長就任以来川と魚を守り鮎釣りの伝統を後世に伝えるべく尽力している。

 

■略歴

伊久美 正男(いくみ まさお)

1948年藤枝市生まれ、72歳。3歳から静岡市に。焼津水産高校に進学し、機関専攻科(5年)へ進み20歳で甲種一等機関士の資格を取得する。卒業後は山下新日本汽船に入社。ニューヨーク定期船を皮切りに、インド・パキスタン定期船、タンカーなどの機関士を務める。その後、静岡でボイラー技士として働き、1975年、(有)伊久美設備機器を設立。この頃から鮎釣りを始める。今は毎朝海釣りを楽しむ。