JR草薙駅南口から徒歩1分の好立地ながら、路地裏のような場所に掲げてあるタイ国旗。昨年8月にオープンしたラーン・ガパオは、すでに「ふるさとの味そのもの」と静岡在住のタイ人やタイに駐在経験のあるタイ料理愛好家に親しまれている。

 オーナーの髙野晴雄さんは大学卒業後、製造業に勤務しアジアを中心にさまざまな国を渡り歩いた。タイ駐在時に出会った良登里(ラットリ)さんと結婚する。子どものころから料理が趣味で、料理上手の父の味の再現にこだわってきた良登里さん。そんな妻のつくる本場・タイの屋台に匹敵する料理に晴雄さんは胃袋を鷲掴みにされる。また転勤で大阪に過ごしたとき、良登里さんのママ友たちに振舞う料理が評判となった。晴雄さんの定年を機に地元・清水で妻がシェフの店を開くことにした。「サラリーマン時代、妻は子育てや家事、慣れない土地での生活などいろいろとサポートしてくれた。今度は、妻を主役に輝ける場所をつくりたいと思ったんです」。

 米はブレンドせず「ジャスミン米」のみ。本場のハーブやスパイスにもこだわる。下ごしらえに時間のかかるメニューを中心に構成し、事前に予約すれば、メニューにない本場の料理も提供できる。これがとても好評だ。おつまみ系のメニューも多く、タイのお酒も楽しめる。「本場の料理を楽しんでもらいタイ文化を広める拠点になればとも思っています」。

 

■住  所/静岡市清水区草薙1-2-20-2

■電  話/090-4791-4832

■営業時間/ランチ11:00〜14:00、ディナー17:00〜21:00

■定 休 日/月曜日

■座 席 数/テーブル10席、カウンター8席

■インスタグラム/rankapraow_shizuoka