和食歴34年、東京で料理長として数々の和食店をけん引した廣瀨浩二氏が、約4年前に開いた割烹料理店。東京では、和食レストランや割烹、大手企業の迎賓館、カニ専門店などを経験した。29歳で初めて料理長としてオファーを受け、責任感に身が引き締まる思いだったという。約5年前、より良い子育て環境を求め、妻の地元である静岡に移住したことをきっかけに、静岡に根を下ろし初めて自身の店を持った。

 料理は時間と手間をかけて大事に仕込む。そして〝誰もが納得する、単純においしいものがどんどん出てくる店〟を目指し、食材は静岡県産のものを中心に県内の問屋から仕入れている。「いろんなお店を経験しましたから、仕入れ先も数多く知っています。ですが、ここは静岡。私は静岡のホストとしてお客さまをお迎えするので、静岡の水、静岡の食材をできるだけ使うようにしています。静岡は食材が豊富で、特に魚も新鮮で、言うことなしです」。

 同店は、木を基調にした和風なしつらえの中で、季節を感じる料理とともに、特別な時間を過ごす場所だ。紹介やリピーターが多く、接待などの利用も多いという。「連れてきてくれた人に自慢になるような店づくりを心掛けています。それも含めて、静岡の魅力をもっと多くの人に伝えたいですね。おかげさまで板前も育っていますし、ゆくゆくは市内にもう一店舗作りたいです」。

 

■住  所/静岡市葵区七間町13-11 小川ビル1階

■電  話/054-271-2227

■営業時間/11時30分〜14時、18時〜22時

■座 席 数/カウンター8席、テーブル6席(個室あり)

■定 休 日/木曜日、第3日曜日

■駐 車 場/なし