15年ほど前から「いつかスナックを経営してみたい」と考えていたのは、㈲慶州の山田将弘社長。静岡中心市街地や藤枝市、富士市で焼肉店などを多店舗展開している。「焼肉店は商品力が重要な要素を占めています。一方で、その商品力を排除した“人間力”でお客さまに喜んでいただく業態のスナックに、憧れのような気持ちを抱いていました」。

 スナックの開店を具現化するため、2年ほど前から首都圏を中心に本格的なスナック巡りを重ねた。次第に「日替わりマスター」のアイデアが浮かんでくる。「スナックは、人と人とのつながりで店が成り立っている。そして、そんな場をきっかけにした出会いが人生を豊かにするのではないか。なら、自分は経営者仲間と一緒に、さらに人の輪を広げるための店づくりをすれば、よりたくさんの人の豊かな人生に貢献できるし、それがまちづくりに繋がると思ったんです」。人と顔が把握できる最大値は40人と考えて、マスター候補に声を掛けた。静岡市を中心に飲食業未経験の経営者が集まり、8月18日にオープンした。

 「スナックは、あるがままの自分で出会いやコミュニケーションを楽しむ場所。そして、自分の生き方を自ら切り拓く一番のキッカケは、社外コミュニティにあると思うんです。ここが『人生を豊かにするオトナの社交場』となればうれしい。ひとまず、2年間限定のスナックとして頑張ります」。

 

■住  所/静岡市葵区常磐町1-1-1 清水ビル2F

■営業時間/19:00〜23:00

■定 休 日/不定休

■座 席 数/カウンター7席、テーブル10席