㈱丸又（焼津市東小川１─４─３、鈴木理恵子社長）は、無添加で常温保存できる「トマトおでん」を開発し、５月から販売をはじめた。大井川の伏流水を引き込んだ焼津のおいしい水を幾重にもろ過して使用し、練り製品とトマトスープづくりに活用。夏でもおいしいおでんが完成した。公益財団法人 静岡県産業振興財団からのサポートを受けて商品開発を進めてきた。
具材の練り製品にはトマトスープとの相性を考え、この商品のためだけにつくられた、いわしつみれ団子、ちくわ、イカとキャベツの三角揚げ、キャベツと玉ねぎの揚げ団子が入っている。このほか、おでんには定番の大根、うずらの卵が加えられており、具材の旨みがトマトスープによって引き立つように仕上げた。また、トマトスープには、完熟トマトの裏ごしピューレーづけをベースに生のトマトが加えられ、うま味を一層引き立てている。
試行錯誤を重ね、最終的にトマト味にしたのは、「トマトスープでおでんを作ったらとてもおいしかった」という顧客からの喜びの声が、商品化の決め手となった。鈴木社長は、「私たちは、『美味しさと健康と感動を』皆さまにお届けすることを目指し、素材本来のうまみを生かしたものづくりに励んでいます。『食は命の源』にこだわり、添加物に依存しない天然調味料を使用し、皆さまの食と健康に貢献してまいります」と話す。
キヨスクで販売する同社のヒット商品「汁なしおでん」に続くシリーズ第二弾となる「トマトおでん」は、忙しい日のうれしい一品をコンセプトに、温めても、冷やしても、そのままでもおいしく食べられる味わいに仕上げた。常温保存できるため、もしもの時の非常食としてローリングストックにも活用できる。現在、直売店や焼津市内の小売店、ＥＣ通販で販売中。内容量２６０グラム、希望小売価格９５０円（税込）。
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