薫風堂(くんぷうどう、静岡市駿河区登呂5—4—7、下坪壮介代表)は、2021年9月に開業したアロマセラピー専門の事業所だ。精油(エッセンシャルオイル)の販売を中心に、精油の調合やメンタルカウンセリング、ストレスケア講座、リラクゼーション環境の設計などを手がける。元歌舞伎町のバーテンダーという異色の経歴を持つ代表が、心身の不調をアロマの力で乗り越えてきた体験から、「香りで人を救いたい」との思いで起業した。
事業の特徴は、植物から抽出された精油を用い、科学的根拠に基づいたアロマセラピーを提供している点にある。香りの成分が脳やホルモンに働きかけることで、集中力向上やリラックス、冷えの緩和、睡眠改善など、さまざまな効果が期待される。下坪代表は「グレープフルーツとローズマリーは集中時に、ベルガモットやオレンジ・スイートは休憩室などでのリラックスに適しています。ほかにも、オンオフ問わずさまざまなご相談にお応えしています」と語る。
現在は個人向けネット販売のほか、製造・建設業などを中心に企業向け契約も展開中だ。法人向けには一人あたり月額5000円を目安としたプランがあり、個人の好みに合わせた香りの調合も可能。会社や店舗の共用部の環境整備はもちろん、トイレのみの導入も相談でき、社員のQOL向上や社内環境改善の手段として注目されている。導入企業からは「業務量が多くパニックになりがちだったが、落ち着いて作業できるようになった」「睡眠の質が向上した」「慢性的な冷え性が緩和した」「娘が学校を休まなくなった」など喜びの声が寄せられている。「ストレスを抱える方に、それが重症化する前の心身の状態を改善するための〝逃がし方〟の一つとしてアロマ活用をおすすめしています。香りによって〝癒し〟や、リラックス・集中時など脳の〝切り替え〟がしやすくなります」。
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