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丁子屋 ポーランドでとろろ作りのワークショップ

2014/07/04 [07月05日号掲載]

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 とろろ汁の元祖丁子屋(静岡市駿河区丸子7─10─10、柴山広行十四代目店主)は、7月にポーランドで行われるイベントで、現地著名人らにとろろ汁を自ら作り味わってもらうワークショップを行う。海外に日本の食文化としてのとろろを紹介する貴重な機会となる。

 ポーランドの日本美術技術博物館『Manggha(マンガ)』が、設立20周年記念イベントとして「東海道展」を企画したことが発端。静岡市観光コンベンション協会が「静岡市内で東海道に関連した施設」として丁子屋を取材対象に推薦し、展示に用いる写真やドキュメンタリー映像の撮影が行われた。その中で「取材を担当されたヤニツキー夫妻が抵抗なくとろろ汁を召し上がるのを見て、『ポーランドで実演したらどう?』という企画が持ち上がった」(柴山氏)という。

 記念イベントは7月4日。ポーランドの著名人20名を集め、自然薯をすりおろしてみそ汁と混ぜるとろろ汁作りとその試食、というワークショップを行う。その後同国内の他2カ所でもワークショップを行う予定。丁子屋は日本からその全ての分の食材・食器を持ち込み準備を担当する。

 「すりおろして混ぜて食べる、という初めての行為を五感で楽しんで欲しい。滋養に富み“山菜の王様”とも呼ばれる自然薯のことと、日本の生活に密着した食文化としての側面を海外の方に知っていただき、また日本人の我々が再認識するための第一歩としたい」と、出発前の柴山氏は意気込みを語っていた。