長年にわたり地域産業の発展と電気工事業界の技術向上に尽力してきた功績が高く評価され、夏目電気工業㈱の夏目英明会長(静岡県電業協会会長)が、秋の叙勲で旭日双光章を受章した。静岡県電業協会の会長として、技術研修や講習会の拡充、地域の防災力向上に向けた電気設備の啓発活動にも積極的に取り組み、業界全体の底上げに寄与してきた。近年は脱炭素化やスマート社会の進展を見据え、再生可能エネルギー設備や省エネ技術の普及にも力を入れるなど、時代の変化に合わせた視点でも存在感を示している。
夏目氏は、静岡市清水区(旧清水市)に、昭和25年11月19日に生まれ、現在74歳。昭和48年3月に東京理科大学工学部経営工学科を卒業後、同年4月に守谷商会に入社。昭和50年4月夏目電気工業に入社、昭和53年5月取締役、昭和57年常務取締役、昭和60年6月専務取締役、平成3年5月代表取締役社長、令和6年12月代表取締役会長に就任している。また、平成12年5月静岡県電業協会理事、平成20年6月同副会長、平成26年5月会長に就任し現在に至っているほか、日本電設工業協会理事、静岡県設備協会副会長を務め、業界の健全な発展に力を注ぎ続けている。
受章にあたり夏目会長は、「身に余る光栄です。これまで支えてくださった社員や関係者の皆さま、そして地域の皆さまのおかげで今日があります。これからも安全で安心できる電気インフラづくりを通じて、静岡の未来に貢献していきたい」と喜びと感謝の言葉を述べた。
今後もその経験と指導力が、静岡市の産業振興と地域社会のさらなる発展に大きく寄与することが期待されている。



