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【濵村屋】地産地消ブランドのシズワンⓇから「飲むピクルス」新発売

2025/11/20 [11月20日号掲載]

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 ㈱濵村屋(静岡市葵区流通センター5—8、濵村晃社長)は8月、地産地消をコンセプトにした自社ブランド、シズワン®から、「飲むピクルス」全3種類を発売した。

 味は、静岡県産のいちご、みかん、ブルーベリーの3種類。製造は地元漬物メーカーの㈱季咲亭(小泉幸雄社長)が担当し、原料には県内産のいちご、みかん、ブルーベリー、そして老舗・㈲近藤酢店(武井宣明社長)の米酢を使用した。

 〝ピクルスは食べるもの〟という常識を覆し、「飲むピクルス」という新しいスタイルを提案する。グラニュー糖を加えて甘みを出し、フルーティーで飲みやすい味わいに仕上げた。果肉入りで、飲むだけでなく食感も楽しめるのが特長だ。キャップ付きのパウチ入りで、そのまま飲める手軽さも好評を得ている。

 用途は幅広く、静岡土産としてはもちろん、飲食店のドリンクメニューや健康志向の一般家庭向けにも適している。炭酸水や牛乳、お酒で割るなど、多様なアレンジが可能だ。内容量は100ml、1ケース20パック入りで、単品販売も対応可。オープン価格。商品は濵村屋店舗のほか、日本平山頂売店門前の恵みたいらぎ、すずなりキッチンで販売中。

 8月に行った総合展示会への出展では、女性を中心に「全種類試したい」「さっぱりしていて罪悪感なく飲める」と好評を得た。今後はフルーツのバリエーション拡充や県外への販路拡大を視野に入れ、より多くの人にシズワン®ブランドの魅力を届けていく考えだ。

 同商品は、静岡商工会議所 新産業開発振興機構の「試作品等開発支援事業助成金」を活用して開発した。シズワン®は地産地消を基本理念に、静岡の食材を生かした商品を通じて地域貢献を目指すブランドで、年間2〜3品のペースで新商品を発表している。特に近年は、小売商品の開発が多いという。担当者は「新たな需要を掘り起こし、販路拡大やファンづくり、生産者との連携にも力を入れていきたい」という。