あいおいニッセイ同和損害保険㈱（静岡本部・静岡市葵区常磐町１─７─５、渋谷一秀本部長）が運営する“静岡ＡＤ倶楽部”主催による『大規模災害対策セミナー』～大規模災害への“備え”と“対策”について～が開催された。開催に先立って挨拶を行った中原芳和支社長は、静岡ＡＤ倶楽部では地域社会との繋がりを大切にする“地域密着”を掲げ、異業種交流やチャリティ活動、タイムリーなテーマのセミナーなどの開催を通じて、会員企業のためになる地域情報やビジネス情報を提供していきたいと述べた。
セミナーでは、まず第１部として静岡県 くらし・環境部 建築住宅局 建築安全推進課の板垣勝美氏が『静岡県における耐震化の動向等について』をテーマに、昭和56年に制定された新耐震基準の概要や現在、力を入れて取り組んでいる耐震改修促進法の改正内容の説明のほか、県が行っている耐震診断や耐震改修に係わる支援制度の概要などを述べた。続く第２部では㈱インターリスク総研 災害リスクマネジメント部の長谷川幹氏が『大規模災害への備えについて』をテーマに、日本の地震環境と大規模地震について日本は世界有数の地震国であり、日本において地震リスクを無視できる地域はないと述べ、企業に求められる地震対策として地震による企業経営への影響を抑えるため、耐震化などのハード対策、ＢＣＰ策定などのソフト対策を進める必要性を説いた。第３部では一般社団法人レトロフィットジャパン協会の菅原弘幸氏が『耐震診断・耐震補強について』をテーマに、地震による建物の被害例を紹介し、耐震診断と耐震改修の方法を解説したほか、耐震改修事例の紹介などを行った。県が進めている耐震改修促進法改正の詳細を知り、事業に役立てたいと考えている企業の経営者など約30名が集まり、興味深く話に聞き入っていた。
●問い合せ、０５４・２５４・８２３６