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なのはな発行の「気になる子と言わない保育」が好評1年半で約8000冊の売れ行き

2015/02/13 

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 子どもを中心にした保育を大切にする「あおそらキンダーガーデン」、小規模保育所「なのはなガーデン」、つどいの広場「わとと・あおぞら」、静岡市城東子育て支援センター「あんと」などを運営するNPO法人なのはな(岡村由紀子理事長)。2013年8月に発行した「気になる子と言わない保育」(出版社:ひとなる書房)が、保育者や子育て中の親などから好評だ。1年半という短期間で8000冊の売れ行きを見せ、現在増刷の準備を進めている。

 保育者だけでなく、子育てに悩む人たちに向けた1冊。専門書(教育保育所)でありながら、イラストを織り交ぜて読みやすさにも配慮している。そして「その子らしさを大切に」というメッセージが共感を呼んでいるようだ。

 岡村理事長は「本当の自分を出すことのできる場所とは、自分に自信が持てて、自分自身が好きになれる場所です。お友達が大好きで、相手も自分を好きなことがわかっているからこそ、泣いたり、笑ったり、ふざけたり、怒ったりできるのです。“こまったなぁ”と大人が思ってしまう姿も、それはそこが安心できる場所だからこその姿。幼児期は『ありのままの自分でいいんだよ』『みんな違ってていいんだよ』ということを感じる生活がとても大切なのです」と語る。

 本書の1部では「話を聞かない子」「乱暴な子」「感情がみえにくい子」などに対し、22の事例を基に考え方、手立て、実践について展開している。2部では「発達の視点から気になる子を理解する」「みんなで育ち合う楽しい保育のつくり方」について解説したものとなっている。

 大人の都合(目線)ではなく「子ども目線と集団保育の良さを生かす対応(支援)」を大切にしていることがわかる。「気になる子と言わない保育」は、岡村理事長と神戸大学准教授の赤木和重さんとの共著。B5判160ページ・2色刷で1800円(税別)。

●問い合せ、054・246・2213