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【静岡商工会議所】サービス品質の“見える化”を推進「おもてなし規格認証」の普及目指す

2017/04/05 [04月05日号掲載]

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 静岡商工会議所は経済産業省が創設した“おもてなし規格認証”の認証機関として、今年2月に一般社団法人サービスデザイン推進協議会から認定されたのを受け、3月から旅館や飲食店、理美容店などのサービス事業者を対象に認証申請の受け付けを行っている。すでに350件超の申請が寄せられており、同会議所では小売業まで含めさらに多くの事業者に取り組んでもらうため参加を呼びかけていく方針だ。

 “おもてなし規格認証”は、2016年8月に経済産業省が国内のサービス産業事業者が提供するサービス品質を“見える化”する目的で創設した。GDPの約75%を占めるサービス産業(広義)は多種多様な業種で構成されており、規模は拡大傾向にあるものの製造業などに比べて労働生産性が低く、先進諸外国と比べてもその伸びが鈍いことが問題視されていた。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、国ではサービス産業の生産性を飛躍的に高めることで、訪日外国人の誘致を強力に推進していこうという狙いもある。

 “おもてなし規格認証”の規格は4段階。情報提供や設備、職場の改善、顧客対応、人材育成など全部で30のチェック項目があり、このうち自己審査で15項目以上該当していれば初級クラスの“紅認証”を宣言することができる。HPから登録することが可能で認証登録は無料。ただし上位規格の認証(金・紺・紫)については、静岡商工会議所など全国に10団体ある認証機関の審査(有償)を受ける必要がある。同会議所では「県内各商工会議所や団体にご協力いただき、まずは紅認証の取得事業所を増やしていきたい」と意欲を見せている。

●問い合せ、054・253・5112 (静岡商工会議所会員サービス課) まで。