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【アトリエしむら】お客さまの“一生の想い出”や“感謝の気持ち”を花に込めて残したい

2017/05/20 [05月20日号掲載]

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 ㈲アトリエしむら(静岡市葵区鷹匠1─3─3、志村真幸社長)は、周年・創立記念日のほか、社屋や営業所の新築・移転に伴い、取引先や顧客から贈られた生花を押し花やドライフラワーに加工して立体的なアートにして保存するサービスをはじめる。まずは静岡市内の企業を対象に、社員の永年勤続や定年退職に贈られた生花を想い出に残る記念品に加工して、経営者から社員にプレゼントしてもらう福利厚生のための提案営業を行う。

 生花を額縁に真空密封し、観賞用の押し花のアートとして長期にわたって保存できる特殊技術は、同社ならではのノウハウと言う。生花をドライフラワーに加工してパーツごとに分解し、それをドーム型のケースや奥行きのある額縁の中に立体的に組み立てる特殊技術もアトリエしむらの強み。この技術は、結婚式で贈られたブーケ用の生花を一生の思い出に残したいといった新婦のほか、不慮の事故や病気などで身内を亡くした遺族が、生前に故人からプレゼントされた花束や葬儀で使われた献花を想い出に残したいといったニーズに応えたもので、静岡市内にある主だった結婚式場やホテルのほとんどが取引先と言う。

 今後は地元の葬儀会社とタッグを組み、団塊の世代を中心に生前葬を考えている顧客などに向けて、特殊技術を使った押し花の遺影を制作するほか、献花などに使用した花を押し花やドライフラワーに加工・保存して贈るサービスも計画している。現在、ホームページをリニューアル中で、6月中旬のオープンを目指し準備を進めている。結婚式のブーケを中心に、これまで同社が手がけてきた押し花やドライフラワーに加工した生花は約2万件を数える。現在、同社には13人のデザイナーがいるが、起業から一貫して女性が楽しく生き生きと働ける職場づくりを目指している。

●問い合せ、054・245・4133

 http://www.atorie-shimura.co.jp/