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社会貢献

もくぺれ 木材流通の仕組みに新たな経路を構築

2014/01/20 [01月20日号掲載]

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 木質ペレットを燃料とした小型ストーブを販売する“もくぺれ”(静岡市清水区御門台21─45)の寺尾 功代表が発起人となり、木材生産者“ソマウッド”、製材会社“影山木材”、地元工務店“大功建設”をつなぎ、木材流通の仕組みに新たな経路を構築するための活動を開始した。現在、任意団体『産地直送の家@しずおか』を起ち上げるため、準備を進めている。  この活動では、国産木材の自給率向上に寄与することを目指していく。「輸入木材によって国内の林業は大きな打撃を受けた。それに伴い、林業が衰退し、山林は荒れ放題となってしまった。せっかくある有効な資源を何とか活用できないかと考えていたところ、賛同者が見つかったこともあり、任意団体として活動していければと思った」と寺尾代表が言うように、主として林業を生業とする人たちの顔が見えたうえで適正な利潤を分配するため、現状の流通の仕組みに新しい経路を構築したいと考えている。  今回のプロジェクトに賛同してくれた木材生産者のソマウッド(静岡市清水区両河内)をはじめ、木材を伐採する業者とエンドユーザーをつなぐための活動を行っていく。現在、この活動に共感してくれた顧客の住宅が2月に完成する予定。伐採するところから木材がどのような工程を経て、住宅用建材になっていくのかが分かる見学ツアーが好評を得ており、今後は林業を営む業者はもちろんのこと、個人レベルで活動している設計士や工務店にも参画を募っていきたいと寺尾代表は考えている。当面は年間10棟を目標に、最終的には森林と都市部をつなぐことができる任意団体にしていきたいと意気込む。 http://mokupere.jimdo.com/ ●問い合せ、090・7957・0881