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【美浜工業・静岡県立大学】県立大学生のアイデアを商品化かかとの靴擦れを防止する『ふりそ〜る』

2021/04/05 [04月05日号掲載]

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 ㈱美浜工業(浜松市浜北区東美薗16—1、嶋田達也社長)は、静岡県立大学岩崎ゼミのゼミ生が考案したかかとの靴擦れ防止グッズ『ふりそ〜る』を商品化した。

 静岡県産業振興財団、静清信用金庫の主催で、2019年11月に行われた『第5回知財活用アイデアプレゼン大会静岡大会』。同大会は、県内の大学生から企業が持つ開放特許を活用したビジネスプランを募るコンテストだ。第5回大会では県立大の「チーム柿ピー」が、1位を獲得。さらに同年12月の『知財活用スチューデントアワード(全国大会)』で優秀賞を受賞した。内容は美浜工業が持つ〝60度で軟化するプラスチックを融着させたソリッドフリークロス〟の技術を応用し足にフィットするインソールを開発するプランだった。

 今年3月15日の商品発売発表会には柿宇土勇太さん、三田大智さん、久保瑠宇菜さん、山本萌生さんの4人が参加し、開発の経緯や商品の特徴を説明。今回発売した『ふりそ〜る』は〝頑張る女性たちの足を、合わない靴・パンプスの痛みから守りたい〟という思いで考案したことを紹介した。

 『ふりそ〜る』は電子レンジで温めると柔らかく変形し、常温で固まる特徴を持つ。そのため温めたインソールを自分のかかとに当てると一人一人の足に合わせた形状に成型することができる。そのインソールをパンプスのかかとに装着することで靴擦れを防止効果が得られるという。美浜工業の片桐陽一常務は「学生たちのアイデアで当社の技術の新たな価値を見い出してくれたことに感謝しています。一人でも多くの方々に『ふりそ〜る』の良さと込められた思いをお伝えしたい」と話す。商品価格は1980円。美浜工業のオンラインショップで販売中。