静岡の企業情報

地域活性化

【ZOO】県内産ホップでクラフトビール業界を盛り上げたいHATAKEプロジェクトが順調

2023/06/05 [06月05日号掲載]

Pocket

 ZOO㈱(静岡市葵区宮ヶ崎町22、伏見陽介社長)が昨年始動したHATAKEプロジェクトが順調だ。

 同社はクラフトビールのイベント企画・運営やすごせる酒屋『MUGI』の経営、クラフトビール醸造所で使われている設備の輸入など、クラフトビールに関わる幅広い事業を手がけている。HATAKEプロジェクトは、中部電力㈱と協働で地域活性化と農業振興を目的に始動。現在、掛川市でホップ栽培に取り組んでいる。「ビールの主原料は麦芽とホップです。名前は知っていてもホップのことをよく知らない人も多いと感じます。プロジェクトではホップ栽培のほか、収穫したホップを使ったさまざまな取り組みを行います。ホップは成長すると電柱位の高さに成長するので、成熟に3年ほどかかります。今年に関しては、まずはホップ畑でビールの試飲会を7月中に開く計画です」。

 クラフトビールの醸造所数は、東京、神奈川、北海道に次ぎ静岡県が4位と上位に位置している。伏見社長によると、静岡県は東部地区を中心に醸造所が集中しており、クラフト聖地巡りに適した県としてファンから人気を集めているという。伏見社長は自社主催以外にも、さまざまなイベントにクラフトビールのブースを出展しており、静岡のクラフトビールを広める活動に力を入れている。浅間通り商店街にある『MUGI』で取り扱っているビールは静岡県内のものを中心に、県外のものもあるが、仕入れの際には可能な限り、自ら醸造所を訪れるようにしている。醸造所の様子や作り手の思いを直接感じることで、ビールを買いに来たり、飲みに来たりした人たちにその思いを伝えられると考えているからだ。「ビール好きの方はもちろん、ビールのことで困っている方が気軽に相談しにこられる店を目指しています。おかげさまで県内外のクラフトビール関係者にもお越しいただいておりますが、その輪をもっと広げていきたいですね」と意欲的だ。

  • 問い合せ、info@zoo.beer