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【松永畳店】葵のご紋など家紋をヘリ入り畳コースターが好評!

2023/06/05 [06月05日号掲載]

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 創業321年の老舗である㈱松永畳店(本社・静岡市葵区両替町1─6─8、9代目・松永勝郎社長)は、葵のご紋(徳川家の家紋)や今川義元の家紋を畳のヘリにあしらった「畳コースター」を販売している。天然イ草を使用し、畳づくりの技術を存分に生かした「完全手作り」のコースターに、多くの注文を受けている。価格は500円(税込)。

 畳表は天然のイ草を使用し、ほつれないようにするため、完全手作りにこだわっている。5月から販売を開始してすぐ、口コミで評判が広がった。松永社長は「想像以上の反響に驚いている。畳文化のすばらしさを伝えるきっかけになれば」と話す。

 

「お風呂に敷く畳」をはじめ、

数多くの商品開発に力を入れる老舗

 同社は、全国畳業界でも類を見ない老舗でありながら、先進的な取り組みを続けている。「伝統を受け継ぐだけでなく、伝統を進化させる」をモットーとする同社は、2014年にお風呂に敷く畳「長兵衛の“湯楽畳”」(特許取得済)で全国に名を轟かせた。その後、静岡桧でつくるお風呂用の椅子、和服の帯を畳のへりに再利用する商品、畳を使用した茶箱セットなど多くの商品開発を行っている。

 「畳は1300年という歴史ある日本の床材。優れた保湿性と吸湿性、独特の弾力性は日本の気候風土によく合い、衛生的にもすばらしい特性を備えています。そして、畳は自然の恵みと匠の技に支えられてきました。江戸中期から続く職人気質と匠の技を継承するとともに、移り変わる時代の流れを敏感にとらえ、ライフスタイルに合う畳をこれからも提案していきたい」と語る。

  • 問い合せ、054・266・2024