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【富士工業】釣り人向けにBtoC戦略強化自社商品で新たな市場を開拓

2023/09/05 [09月20日号掲載]

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 富士工業㈱(静岡市駿河区南町19—3、大村一仁社長)は、釣りざお専用のエポキシコーティング剤『EZEpo(イージーエポ)』と『FujiEpo(フジエポ)』を新発売した。

 新商品のエポキシコーティング剤は、釣りざお本体にガイドを取り付ける時に使う接着剤だ。『EZEpo』は袋入り(さお1本分の使い切り)タイプ、『FujiEpo』はノズル付きボトル入りタイプとなっており、ともに主剤と硬化剤を混ぜて使用する。

 コーティング剤は、塗布している間は滑らか、乾燥後にしっかり硬化するのが望ましい状態だが、一般的な商品は配合比がシビアなため失敗も多かった。『EZEpo』は、初心者でも使いやすい商品として開発されており、袋のまま主剤と硬化剤を混ぜ、使うことができる簡単便利な設計にした。一方の『FujiEpo』は上級者向けだが、手を汚さずに計量できるようにするなど、ユーザービリティが高い商品となっている。「両商品とも低粘度で塗りやすく、硬化後の強度が高いという特徴を持っています。『EZEpo』の使い方は動画(QR参照)で紹介していますので、ぜひご視聴ください」(秋山倫也氏)。

 富士工業はカスタムロッドやロッドビルディングを普及させるための商品を拡充し、市場の創造にも力を入れている。今年1月にチタンとカーボン強化樹脂のハイブリッドTCHリールシート、8月には専用チタンパーツの販売を開始した。「道具をつくるのも釣りの楽しみの一つ。今後も自社商品を通じて、釣りの楽しさや奥深さを幅広く伝えていきたいと考えています」と同社は話している。