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地域活性化

【Renobute】総合建設業を通じて、地域社会に貢献する事業を掲げ法人化

2025/08/05 [08月05日号掲載]

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 Renobute(藤枝市南駿河台、大高吉明代表)が法人化した。価値向上や再生を意味するリノベーションと、貢献する意味のコントリビュートを組み合わせた造語で、「総合建設業を通じて、地域社会に貢献する事業がしたい」という大高氏の目指すパーパスに基づいている。

 建築業界は、現在も元請け→下請け→孫請けといった構造が慣習となっているが、これに伴い、顧客の不利益が生じていると大高氏はいう。「その原因は請負会社への手数料が生じるためで、なかには、必要ない中間会社が存在するケースもある。何よりも業界の仕組みを知らない顧客が業者の言われるままに、不明瞭な手数料を支払っていることに疑問を感じていた」と話す。

 こうした業界の慣習は時代にそぐわないと考えた大高氏は、「顧客が適正な価格で、快適な住まいや建物が得られる健全な建設業」を目指して、ワンストップで設計・施工からアフターメンテナンスまでをトータルサポートできる提案力を強みとしたRenobuteを起業した。

 同社では、クライアントから依頼された案件を元請け→ヒアリング→デザイン設計→施工・管理→引渡しまでの工程を同社が窓口となってワンストップで手がける。設計・施工・管理の内製化により、すべての工程やそれに伴う材料費や人件費などのコストを明確に可視化し、顧客に安心・安全と適正価格を担保する。将来的には、同社独自の企画開発や販売施工を視野に入れながら、さらなる事業規模の拡大を進めている。

 大高氏は、建設業界に新しい風を吹かせたいと、2023年に起業した。前職は県内でもトップクラスの工務店や大手サッシメーカーで経験を重ねてきた。しかし、顧客が本当に求めている建物や、新しいデザインと性能を備えた建物を適正な価格で提供したいと、かねてから考えていた。

  • 問い合せ、070・8981・5408