細胞・分子レベルでエイジングを理解し、健康寿命の延伸や次世代型ウェルネスに向けた革新的なイノベーションの創出を目指す一般財団法人 ASAGI Labsは、地域経済活性化の一環として、エイジング(ロンジェビティ)の取り組みを静岡県内で進めている。
このプロジェクトは、慶應義塾大学医学部および東京理科大学の早野元詞氏と進めており、これまでに静岡県、静岡市、藤枝市、沼津市、富士宮市、牧之原市、磐田市、浜松市、静岡大学、浜松医大、静岡銀行、鈴与、スズキといった県内関係者や県外大手企業と意見交換を行いながら、ラボ設立に向けての準備を進めている。
また、静岡県が健康寿命日本一であることに注目し、水やお茶、わさび、日本酒、オリーブ、温暖な気候、温泉、歴史文化、県民性など、その要因が何であるかの研究開発と社会実装を進めていく計画だ。
ASAGI Labsのアドバイザーを務める増山達也氏は、「その発端となる『静岡県ロンジェビティラボ』を県内に設置するための準備を進めています。今後は、医療ツーリズムの構想もあり、そのための準備も進めていきたい。これらの取り組みは自治体や大学、企業においても大きな成長が見込まれる産業であり、国内外から静岡県が注目されることになるでしょう。また、健康寿命の延伸は恒久的なテーマであり、日本が世界のトップに躍り出るには、この分野しかないと考えています。
9月末に富士宮市で締結したウエルネス協定書を皮切りに、年内には中部自治体で、年明けには西部自治体での協定締結に向けて協議を進めており、日本の強みをここ静岡県から世界に発信していきたい」と話す。



