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【大井川茶園】 茶師が茶葉を選定し飲み方も提案 リーフ茶の新ブランドを発売

2015/07/20 [07月20日号掲載]

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㈱大井川茶園(焼津市上新田685─1、雪嶋直通社長)はこのほど、全国のリーフ茶を集めた新ブランド“茶師のおすすめ”を発売した。売り出したのは静岡の“掛川茶”と“川根茶”、三重県の“伊勢茶”、京都の“宇治茶”、福岡の“八女茶”、鹿児島の“知覧茶”の6種類。「産地をPRした商品はこれまでにもたくさんあるが、有名茶園の茶師が茶葉の選定とブレンドをしたお茶を商品化したのは、おそらく当社が初めて」(雪嶋社長)という。商品パッケージには、産地の紹介と味の特徴、茶師のプロフィール、茶師おすすめのお茶の入れ方などを表記している。小売価格は100g入り700円(税別)で、価格とデザインは6種類すべて同じにした。

 発売から7年目を迎えた主力商品“茶工場のまかないシリーズ”も好調だ。320g・標準小売価格743円(税別)と大容量で値ごろ感のある茶工場のまかないシリーズは、“飽きがこない”“毎日飲める”をコンセプトに開発した商品で、現在では北海道から沖縄まで全国約1万5000店舗のスーパーマーケットなど量販店で販売され、年間100万袋を売り上げる業界初のNB(ナショナルブランド)商品に育っている。同シリーズはペットボトル緑茶も開発中で、来春にも発売する予定という。

 雪嶋社長は、「弊社では、次世代中長期経営計画の中で、『茶文化の振興と茶農家のサポート』を掲げている。リーフが再評価されてくれば、茶文化の振興にもつながる。今後も利益性の高いリーフ茶を市場に提案し続けることで、茶農家の生活基盤を守っていくとともに市場も活性化していきたい」と意欲を見せている。