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【三基精工】アロマの原液を希釈せずに噴霧できる装置を開発

2016/09/06 [09月05日号掲載]

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 プレス加工の三基精工㈱(静岡市駿河区登呂6─10─1、山崎和彦社長)は、アロマオイルを原液のまま噴霧できる装置を開発した。

 室内空間をアロマの香りで満たしたり、消臭したりするための噴霧装置であるアロマディフューザーは、通常アロマオイルの原液を水などで希釈して噴霧する形式をとっている。そのため精油の成分効果が弱まったり、希釈する水に含まれる不純物が原因で衛生的な問題が生じたり、デメリットも多かった。

 このほど同社が開発した噴霧装置は、独自の形状の二流体ノズルを組み込むことで、目詰まりを起こすことなく、アロマオイルの原液を室内に噴霧できるようにした。装置を開発した山崎芳則常務は「成分を損なわず効果的にアロマの成分を噴霧できます。タイマーと連動させることも可能です。香りの空間ビジネスを手がけているお客さまとコラボし、さまざまな分野で活用してもらえるとうれしい」と、販路開拓に積極的だ。

 香りのブランディングは高級自動車ディーラーやホテルなどで既に取り入れている。高齢者施設などでは、嫌なにおいを消す・殺菌作用のある香りのほか、朝気分を覚醒させる香り、昼間に季節の香り、夕方気分を落ち着かせる香りを噴霧し1日の生活リズムを香りの力で整えている事例もある。

 山崎社長は「当社は江戸末期の創業から金属加工業に携わってきました。自動車部品や精密機械部品などさまざまな産業分野のお客さまからご依頼いただいております。〝Do the best.(モノづくりを通じて感動を与える仕事を)〟の精神でご期待に応えられるよう事業に取り組んでおりますので、ぜひご相談下さい」。

  • 問い合せ、054・283・5110