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【こころ】㈱静岡喜八廊の全株式を取得し、子会社化

2017/05/20 [05月20日号掲載]

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 ㈱こころ(浜松市中区砂山町350、渡邉一博社長)は、磐田市で居酒屋“凜や”などを展開する㈱静岡喜八廊の全株式を取得し、買収した。同社の代表取締役には、こころの代表取締役副社長の佐藤充晃氏が就任した。これにより、グループ全体の売上高は17億円、従業員数465人、店舗数は19店となった。郊外型飲食事業への本格参入については、数年前から準備を進めてきた。国内の人口減少が本格的な局面を迎えたのを機に、既存のビジネスモデルだけに特化してしまうことに危機感を抱いていた。渡邉社長は、「従来の居酒屋業態とは異なる時間帯、異なる客層をターゲットに、市街地からロードサイド型の店舗に移行した外食業態のポートフォリオを確立していきたい」と話す。

 この背景には、本格稼働に向けて急ピッチで開発を進めている『COCORO外食管理プラットフォーム』の存在がある。同システムは、①毎日の売上管理、正社員・アルバイトの勤怠管理や人件費、予約などの顧客管理といった日常の店舗運営で生じるタイムリーなデータを管理する“トランザクション”②厨房や空調機器などのメンテナンスのほか、店舗運営に伴う什器や備品など、会社の資産を管理する“アセット”③人事制度、正社員・アルバイトの教育・評価制度を管理する“人財”④会計・経理・総務などの後方支援を統括する“バックオフィス”─の4つの管理で構成されている。

 同プラットフォームが完成することによって、直営店舗の運営だけでなく、“居酒屋てんくう”のブランドを生かしたフランチャイズ展開やライセンス販売によって、外食への参入を検討している企業や、独立開業を考えている起業家を支援するのが狙い。「今後、M&Aを強力に推進するためのエンジンとして活用していきたい。同業他社にも使ってもらえるプラットフォームを念頭に開発した。本業に専念してもらうことで、経営や資金調達に苦しむ飲食店を支援する役割も担っていきたい」。