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【明光会】「就職お祝いの会」働くということはプライド!

2017/08/20 [08月20日号掲載]

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 知的障がい児者の総合支援を行う社会福祉法人明光会は7月に「第18回就職お祝いの会」を開いた。同会の就労移行支援事業所「けやきワークセンター」を通して就職した就労自立者と特別支援学校高等部生徒、また現在就職に向けて訓練をしている訓練生と保護者などを合わせて約120人が参加した。寺田亮一会長は「働くということはプライドにつながります。健康で元気に一所懸命に働いて、いっぱい親孝行をしてあげてください」とあいさつした。

 同法人は、平成2年10月に開所した「サポートセンターコンパス北斗」、平成19年8月に開所した「障害者就業・生活支援センターさつき」という相談事業所も運営しており、就職の入り口から職場定着、地域生活にいたる一貫した支援体制を組んでいる。また、今年4月からは「就労継続支援A型事業所あべの」を開所し、障がい者の働く場の拡充と自立に向けたより手厚い支援を行っている。

 

障がい者は、社会の重要な働き手として期待される時代に

 障がいを持つ人の就職は依然として厳しい状況にあるという。職場によってはまだ理解が進まないことや人間関係づくりの難しさ等で離職、転職せざるを得ない人たちがいるのが現実だ。しかし、さまざまな職種で深刻な人手不足問題が表面化している今、企業もきちんと訓練を受けた「仕事のできる」障がい者を採用しようとしている。障がい者は、社会の重要な働き手として期待される時代を迎えたといえる。

 毎年の「就職お祝いの会」では、それぞれの企業に就職した「仲間同士」の語らいの場でもある。お互いの職場での苦労話をしながら励まし合い、5年・10年と長く働くことを目指している。