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【静岡県産業振興財団】大企業が保有する共同特許技術を県内地元企業3社が新製品の開発に活用

2018/08/20 [08月20日号掲載]

【静岡県産業振興財団】大企業が保有する共同特許技術を県内地元企業3社が新製品の開発に活用(2018年08月20日号掲載)

 公益財団法人静岡県産業振興財団は、『静岡県知的財産マッチング事業における製品(成果)発表会』を実施した。本田技研工業㈱、TBカワシマ㈱、積水マテリアルソリューションズ㈱の大企業3社が保有する共同特許技術を県内の地元企業3社が新製品の開発に活用した。その特許技術は、インフルエンザウイルスA型、スギ花粉、ダニアレルゲンを不活性化する機能性シート表皮素材で、ホンダN-BOX(軽自動車)のシートに使われている。同財団によると、中小企業がこの特許技術を活用して自社製品を開発・販売するのは全国でも初めての試みという。

 新製品を開発した地元企業は、㈲松永工房(松永武士社長)、㈱バルバーニ(林俊哉社長)、イスヤ工芸㈱(金子明吉社長)の3社。松永工房では、エレガントでクラシックなドレッサーチェアを開発。背もたれや座面の部分に同特許技術を用いた高級ヌバックを使った。9月の発売を予定しており、今後はモダンラインの家具にも採用することで、高級家具のブランディングにつなげていきたいと松永社長は言う。バルバーニは、座面の高さが調節できるベンチシートを開発。座面に同特許技術を使った布地の表皮素材を使った。子どもが使いやすくケガをしないように丸みを帯びた形状とした。発売は8月を予定。今後の販路としては、公共施設や病院などに販売していきたいと言う。イスヤ工芸では、ムク材を削り出して加工したディレクターズチェアとハイチェア子ども椅子を開発。子ども椅子の座面と背もたれに同特許技術を使った布地の表皮素材を使用。ディレクターズチェアの座面と背もたれの部分には高級ヌバックを使い、他社製品との差別化を狙った。10月の発売を予定している。

 同研究会の運営を担当する革新企業支援チームの石山鉄也氏は、「大企業が保有する開放特許などの知的財産をはじめ、大学や研究機関のシーズを活用して中小企業における新規事業の創出をサポートしていきたい」と話す。

●問い合せ、054・273・4434 (公益財団法人静岡県産業振興財団)